余計な造作は徹底的に減らす

ローコストの狭小住宅の家づくりではデザインがとても重要です。余計な造作をなくすのをまず第一に考えましょう。造作が一つ増えるだけでコストが高くなり、住宅が狭いというイメージを持つ原因が増えてしまうからです。狭小住宅なら柱なしで外壁だけで支えられる住宅設計ができるでしょう。柱があるだけで設計の自由度が下がるので重要なポイントです。また、壁をできるだけなくしてオープンスペースにすると開放感があって広く感じられます。壁も特に不要なら無駄な造作なので、積極的に取り払いましょう。扉が必要なところはできるだけ引き戸にする方が全体を広く使えます。開き戸に比べると壁が厚くなり、費用も少し高くなりますが、特に狭いスペースに建てたいときには引き戸を優先するのがおすすめです。

ユニットを使ってコストを抑える

ローコスト住宅にするにはユニットの活用がおすすめです。ユニットとは工場であらかじめ規格化されたボックスや壁などのことです。建築のときには現場で組み上げるだけで済むので施工期間が短くなります。人件費を抑えられるので大幅な費用削減につながるのが魅力です。狭小住宅にも使えるように小さなユニットで建築できる技術を持っている住宅業者も増えています。ユニットのデザインは各社で異なるので、比較してベースにするユニットを決めるのが良いでしょう。多少のカスタマイズには対応してくれるため、大枠としてどのユニットが良いかという視点で比較検討するのが良い方法です。

ローコスト住宅は、住宅の外壁の色や間取り、使用する木材の種類などを細かく指定できないこともありますが、地域によっては一千万円台から家を建てられるというメリットがあります。